男女平等

「男女平等が正義だから」とか、「女性と男性は対等であるべきだから」という建前論からそう考えたのではありません。女性の人生は、ここ十年か二十年ほどの間に驚くほど多様化しています。たくさんの中からどの道を選ぶか、そのつど自分の力を尽くして、賢く決めていかねば思わぬ失敗にはまってしまう女性たちの現実を、日々、目のあたりにしてきたからです。「男は仕事、女は家庭」。こうした単純な住み分け図式は、現実の社会では大きく崩れています。既婚女性の半数以上が、今では外で働いています。「主婦」ひとつとっても、外でも働くか、内でしか働かないかの二種類ができ、しかも、内でしか働かない女性の方が、すでに少数派なのです。趣味などが合うパートナー探しなら←ここから探しましょう。
会社の中も多様化しています。一九八六年に施行された男女雇用機会均等法を機に、大手企業では、コース別人事という制度を取り入れるところが増えました。それまでこれらの企業は、当然のように、「男子社員」「女子社員」の区分けで仕事を割り振っていました。今も会社の中で、女性社員の名前や役職を呼ばず、「うちの女の子」と呼ぶ男性が多いのは、「女の子」が一種の役職名だったからです。ところが、均等法には、男女の仕事を性別で分けるのは違反、との考え方が明記されました。そこで、大手の企業を中心に、これまでの「男子社員」を「総合職コース」、「女子社員」を。般職コース」と呼ぶコース別人事が考え出されました。「性別による仕事の割り振りではない」という形を、とにかく整えなければならなかったからです。建前としては、。般職」は「転勤のない単純補助業務」と位置づけられ、「総合職」は「企画・指揮を行い、転勤もある幹部候補社員」と位置づけられました。その後、男性はみな総合職、一般職の男性はゼロという実態に、「性別人事の看板をかけかえただけ」との批判が相次いで、「総合職」には、数は少ないながら女性社員が参入し始めました。こうして「女子総合職」という新しい層が登場したわけです。さらに、一般職からの不満に対応するため、中二階コースとして「専門職」「転勤のない総合職」と銘打った「新総合職コース」を設ける企業も出ました。男性社員は一律「総合職」ですが、女性社員は「女の子」から「総合職」「新総合職」「一般職」へ、三つの層に輪切りにされたのでした。

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