夫婦は素晴らしいもの

ただ、彼の考え方の中に、夫婦は素晴らしいものなんだから、ハナから壊れるわけはないし、壊しちゃいけないものだ、結婚している人とつき合うということは、それをわかっているのが当然だっていうような匂いを感じたんです。お前は所詮愛人なんだから、世の中から認められないその下の存在で、どうどうと不倫なんて言えることじゃないっていうような……。結局私は人間として、夫婦をやっている彼らより下に見られてたような気がしたんです。だから、女として悲しいってより、人間として傷つきましたね」そう言いながらも、いつも自分の詰めが甘いから、そんなことになっちゃうんだと苦笑いする。その彼とはその時点で別れた。が、今の彼にも奥さんと子供がいる。「別に不倫を選んでるわけじゃないんですよ(笑)。でも、この年になると独身でいい男にあまり出会わないんですよ。彼は大阪から単身赴任している人で、今回は前のようなことはするまいと、出会ったときに前よりは気持ちを確認したつもりです」「いっしょに生きていきたい」と彼は言った。彼女にとってはそれが答えだったから、奥さんと離婚するのかといった細かいことはいっさい聞かなかったという。「ときどき習性なのか、私の前で〃ウチの女房が〃とか、大阪に行くじゃなくて、〃帰る“って言ったりすると、どういうこと?って、腹は立ちますね。別に形にはこだわらないと思っていたけど、結局私は彼と結婚したいのかもしれない……。公認される関係になりたいっていうよりは、もっとメンタルな部分でなんだと思うけど……。私たちの世代って、やっぱり好きの最終段階は結婚っていう刷り込みがあるんだと思う。お互いに個人としてきちんと立っていたいけど、〃ウチのヤシ〃なんて言われるとうれしかったりする自分がいるんですよ。ときには奥さんって呼ばれたいみたいな……」出会いのチャンスはここにあります。→が、そこから先は自分で頑張らなきゃならない。ここを読んでいるあなたなら大丈夫。

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